ロールケーキ

ロールケーキというと、なぜか子供のころ食べたおやつの代表のようなイメージがある。ロールケーキといっても、それはいろいろあって、コンビニで売っている1切れサイズのものや、スーパーで売ってる100円くらいの素朴なものから、高級スイーツの部類に入る何千円もするものまで種々さまざまなのである。ロールケーキを知らない人はいないだろう。四角く薄く焼いたスポンジ生地にクリームなどを塗って、クルクルっと渦巻きに巻いたケーキのことだ。食べるときは、輪切りにしてたべる。輪切りにしたロールケーキは切り口がナルトみたいな渦巻きになっている。中身はクリームばかりでなく、ジャムだったり、またクリームにフルーツが混ぜ込んであったり、最近は本当にたくさんの種類がある。スポンジ生地も、抹茶やチョコレートなどで色づけされたものや、ドライフルーツが入っているもの、これもまたさまざまである。丸いデコレーションケーキのような大げささもなく、1本買ってきてテーブルの上に置いて、食べたくなったら気軽に簡単に輪切りにして家族で分け合って食べられるロールケーキ。なんかとっても庶民的なおやつのように思える。6月6日はロールケーキの日、9月9日は秋のロールケーキの日。これは、日本記念日協会が認定したロールケーキの2つの記念日である。

スイスロール

そもそもロールケーキという言葉、和製英語なのか?英語ではこのロールケーキのことをなぜかスイスロールと呼んでいる。ジャムが巻かれているとジェリーロールとも言うらしい。なぜスイスロールなのか?スイスロールと言えば、山崎パンのロールケーキはスイスロールという商品名だ。でもスイスロールは山崎パンの商標ではない。日本でロールケーキがおやつの定番になったのは、昭和30年代に山崎パンがスイスロールを発売したことに始まっているということなのだが、この頃、一般にロールケーキのことをスイスロールと呼んでいたらしい。では、スイスではなんと呼ばれているのか。スイスでは“roulade”という名称だ。読み方はわからないのだが、フランスでも“roulade”で、こちらはルラードと発音する。「転がる」という意味なのだが、これはよくわかる。それで、なぜ、スイスロールなのかというと、スイス風のお菓子という意味だという説もあるし、実のところ定説はないようだ。ちなみに、スイスのスーパーで売られていたロールケーキにジャパンロールという商品名のものがあるらしい。寿司でも連想してのネーミングなんだろうか?

歴史

ロールケーキは素朴なおやつの定番だが、日本における歴史はかなり古いらしい。ある説によると、ロールケーキが日本に上陸したのは16世紀の中ごろだという。信長の時代だ。ポルトガル人が長崎に来航したときにいっしょに上陸した南蛮菓子のひとつということだ。コンペイトウやカステラといっしょに伝わったのであろう。当時のものは、スポンジ生地にジャムが巻いてあったらしい。戦国の武将たちもロールケーキを食べたのであろうか?その後、日本の洋菓子店でロールケーキが製造販売されるようになったのは、ずっと後のことで、大正時代になってからだ。カフェの女給さんがロールケーキを運ぶ姿を想像してしまったりするが・・・。そして、一般庶民にまで普及して庶民のおやつとして定着したのは、昭和30年代になってから。山崎パンがスイスロールという商品名でロールケーキを発売したころからだ。そして、今では、ロールケーキの種類は豊富で、生地の色も味も、中に巻き込んであるものも、さまざま。庶民のおやつではない高級スイーツの世界でも、ロールケーキはなくてはならない。あんこやあずき、抹茶を素材につかった和風のものまでも人気のロールケーキのなかにはある。真偽の程は定かではないが、正月に食べる伊達巻はロールケーキをヒントに作られたという説もある。長崎では伊達巻がカステラ蒲鉾とよばれているというから、でたらめな話ではないのかもしれない。

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