一般的な歯の本数と、その異常

人間の歯の本数は、基本的に決まっています。乳歯なら上10本、下10本の計20本、永久歯なら上14本、下14本の計28本です。ただし、永久歯の場合は親知らずが見えているかいないかで歯の本数が変わります。すべての親知らずが生えてきている人は、上16本、下16本の計32本になります。親知らずは、生えてこなかったとしても、その組織自体はあり、歯茎に埋まっているだけです。もし歯の本数が乳歯なら20本、永久歯なら28〜32本より少ない場合は、「先天性欠如」の場合や、歯がくっついてしまう癒合歯、歯茎に埋まってでてきていない埋伏歯が考えられます。先天性欠如は、食生活が変化してきたことにより、歯が退化したことが原因と考えられます。一方、歯の本数が多い場合は、「過剰歯」といって、歯の基となるものの過成長や過分裂、発育異常が原因で起こります。この時、上あごの前歯に多く歯が生えることが多いので、出っ歯や不揃いな歯並びの原因になることもあります。

歯の本数から見た歯年齢

年齢を重ねるにつれて、歯が抜けることで歯の本数は減少していきます。これを平均的に示したグラフに、歯の本数で見た歯年齢のグラフがあります。例えば、35歳の人は歯の本数が28本なら、年齢相応の歯年齢ということになります。それによると、歯の本数が25本だと52歳、20本だと65歳、17本だと70歳、10本で80歳となっていきます。ただし、あくまでもこれは日本の中での歯の本数の平均と年齢の関係です。これを海外の他の国と比較してみると、また違った見方になります。歯科先進国であるスウェーデンの歯の本数の平均と年齢をみてみると、日本では80歳レベルの歯の本数は10本ですが、スウェーデンでは24本となっています。日本で歯の本数が24本といったら、55歳レベルです。ですから、日本を基準としてみた歯の年齢では、年齢相応の歯の本数と示されたとしても、世界レベルから見たら安心できない歯の本数になっていることもあり得るのです。歯の本数がきちんと残っていくためには、治療だけでなく予防が何よりも大切になります。毎日の生活から、気をつけていかなければなりません。

歯の本数とインプラント

虫歯や事故等で歯の本数が減ってしまったり、年齢を重ねていった結果入れ歯が必要になったりするとき、今はインプラント治療を希望する人が増えています。インプラントは、見た目も自然ですし使用する違和感も少なく、健康な歯も傷めないし手入れもラクというメリットがあるからです。その時気になってくることに、インプラントに必要な歯の本数という問題があります。例えば、歯の本数が10本足りなかったら、10本のインプラントをしなければならないのかということです。基本的に、欠如している歯の本数分のインプラントは、必要としません。単純に歯の本数とインプラントの本数が決められるわけではなく、歯の場所や骨の状態にもよるのですが、下の歯の本数が0本だったとしても、必要なインプラントの本数は5本までです。上の歯の本数が0本だったとしても、8本までのインプラントがあれば十分とされています。ただし、奥歯の場合は歯の本数が2本欠如していたら3ほんのインプラントを必要とする場合もあります。インプラントの治療費は高額なので、歯の本数がどれくらい必要かは大きな問題です。歯科医とよく相談した方が良いことの一つですね。

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